■2022/07/27追記
根本原因について特定に至っておりませんが、有効な回避手順について追記いたしました。
概要
V-Bootクライアントにウイルス対策ソフト「Trend Micro Apex One」を導入している環境において、Windowsのログオン画面、ログオン処理中、通常利用中にフリーズすることがある事象が報告されております。
不具合内容
- 対象バージョン
ApexOne ビルド 10064以前で発生する可能性があります。 - 発生条件
以下の環境で発生したと報告があります。- ウイルスバスターからアップデートした環境
- ApexOne ビルド 10064以前の環境
- 非復元領域に定義ファイルを配置するカスタマイズを実施している環境
- 発生事象
Windowsを起動後、数秒~数十分後に一定の確率でWindowsがフリーズすることがあります。 - 回避手順
一度、Trend Micro Apex One を完全にアンインストール後、再インストールいただくことで改善するかご確認ください。※ApexOneビルド10071以降のインストールを推奨いたします。
手順1~5をイメージ更新で実施ください。- Apex One をアンインストールします(アンインストール方法はApex Oneのマニュアル等に従ってください。)
- (定義ファイル等を非復元領域に移動している場合)非復元領域に配置されるApex Oneのファイル/フォルダをすべて削除します。また非復元領域へのジャンクションを削除します。
(非復元領域がWドライブの場合で記載いたします)-
Wドライブをエクスプローラーから非表示、アクセス禁止にしている設定を解除します。
※詳しくはイメージ作成マニュアル「7.1.4 ディスクの非表示設定」をご参照ください。 - “W:Trend Micro”フォルダを削除します。
- ジャンクション “C:ProgramDataTrend Micro” を削除します。
-
Wドライブをエクスプローラーから非表示、アクセス禁止にしている設定を解除します。
- OSを再起動します。
- (定義ファイルを非復元領域に移動している場合)ジャンクションの作成および非復元領域に必要なフォルダを作成します。
- 非復元領域に必要なフォルダ “W:Trend Micro” を作成します。
-
本来 Apex One をインストールしたときにできる”Trend Micro”フォルダの場所に、”W:Trend Micro”へのジャンクションを作成します。
コマンド例(インストール先を “C:ProgramDataTrend Micro” とした場合):mklink /j "C:ProgramDataTrend Micro" "W:Trend Micro"
-
Wドライブの非表示・アクセス禁止設定を再度実施します。
※詳しくはイメージ作成マニュアル「7.1.4 ディスクの非表示設定」をご参照ください。
- 改めてApex Oneをインストールします(インストール方法はApex Oneのマニュアル等に従ってください。)
なお、ApexOneの再インストールなしで利用したい場合は、以下の手順で回避できる可能性がございます。
Trend Micro Apex One の 設定を以下のように変更いただくことで改善するかご確認ください。- 挙動監視機能を無効化する
- ウイルス対策ソフトの検閲対象からV-Boot物理ディスク領域を除外する